【全部社内で作ってます】2・[鋳型の作成]

貴金属製品がどのように出来ていくのか

田邊研電の製品を使い各工程ごとにご紹介するコラム

【全部社内で作ってます】


第2回は【鋳型の作成】です。

鋳型の作成には大きく分けて3つの工程があります。

①ツリー立て(ワックスをツリー状に配置する)

②埋没(石膏の中に埋没する)

③焼成(電気炉で鋳型を焼成する)

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①ツリー立て

ワックスに湯道をつけ、ゴム型円錐台(左手に持っている黒い部分)の中心に立てた

センタースプール(木の幹の部分になる太いワックスの柱)に配置していきます。

デザインを考慮したりキャスト時の流れを考えながら、向き、位置、間隔等を判断し作業していきます。

ゴム型円錐台の底面(TANABE刻印)

必要な地金を計算するために重量も測ります。(円錐台の重さはあらかじめわかっています)

②埋没

円錐台に鋳型をセットして

石膏を練り(この工程にも色々な作業がありますが割愛)

鋳型へと静かに流しこみます。

ちなみに石膏は、アメリキャストを使用しています。

鋳型ごと2次脱泡して、焼成まで乾燥させます

乾燥後、電気炉で焼成。

(一晩明けて・・)

上手に焼けました!




次回はこの鋳型を元に鋳造工程へと進みます。

田邊研電製の真空吸引加圧鋳造機を使い、社内でキャストです!(わくわく)



今回使った製品

田邊研電製 回転電気炉TFL 6000MA


コンパクトながら、良質な鋳型を作る為に様々な仕掛けを施した

田邊研電オリジナルの回転電気です。

デジタル制御された6枚のヒーターの内側に円柱状のマッフル炉を

設けることにより、炉内の熱分布を均一に保ち焼成ムラを防ぎます。

また、最大99 ステップを可能にした制御盤により

妥協のない理想のプログラムを組むことができ

PCとつなげることによりリアルタイム温度監視や実焼成温度の

データ検証も可能になります。


http://www.tanabekenden.co.jp/jewelry/detail.php?id=6&prnt=2&prnt2=



文とせいさく:宝飾機器部 加藤(ま)

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