【全部社内で作ってます】1・[3Dデータ&造型]
貴金属製品がどのように出来ていくのか
田邊研電の製品を使い各工程ごとにご紹介するコラム
【全部社内で作ってます】
第1回は
【CADソフトと3Dプリンターを使い、原型となるワックスを作成する】です。
ワックス作成には大きく分けて3つの工程があります。
①デザイン
②3Dデータ作成
③造型(3Dプリント)
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①デザイン
イラストレーターで起こしたり、手描きで起こしたり、色んな方法がありますが
今回は手描きざっくりスケッチを。TANABEの社章をつくることになりました。
手を動かしながら考えます。
(胸元に吹き出しついてたらかわいいな・・とか、ふと思ったことまで書いてます)
同時にサイズ感も決めてしまいます。
今回は3Dデータまで自分で作るので、なんとなくのサイズと
厚みイメージのみ、打ち合わせで決めました。
TANABEのロゴはイラストレーターデータがあるので、このロゴデータを使用します。
イラストレーターデータの時点では特にサイズは気にしません。
私はRhinocerosという3DCADソフトを使用しています。
ライノはイラストレーターデータがインポートできるので
データをインポート→目標の20mmにサイズを合わせ、線の細さ等を確認します。
0.15mmは量産するのには細いので、サイズを再検討&文字は少し太くしました。
凹凸を決めて、立体にし、サイズや厚みを調整し、データは完成。
最終的に30ミリで作ります。
立体感やサイズを見ながらデザインを煮詰めるという作業もできるのは
CADを使うことの大きな利点でもあります。
あとはこのデータを3Dプリンターで造型し・・
ワックスが完成!
吹き出しのデザインがどうしてもかわいかったので同時に作ってみました。
次回はこのワックスを元に原型用のキャスト工程へと進みます。
田邊研電製の電気炉を使い、社内で焼成です!(わくわく)
今回使った製品
Solidscape社製 高精細ワックス3Dプリンター3Z-PRO
Solidscape社 インクジェット式3Dワックスプリンターシステムは
最高レベルの解像度を誇り繊細なモデルの造型に最適です。
宝飾・歯科分野のロストワックス鋳造用ワックスモデルや
工業・模型などのはめ合せ精度を要求されるモデルのサンプルなどに
http://www.tanabekenden.co.jp/jewelry/detail.php?id=7&prnt=3&prnt2=
文とせいさく:宝飾機器部 加藤(ま)
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